2023年3月に開業した「エスコンフィールドHOKKAIDO」
日本ハムファイターズの本拠地球場も「札幌ドーム」から「エスコンフィールドHOKKAIDO」へ移りました。
そんな「エスコンフィールドHOKKAIDO」ですが、ホームベースからバックネットの距離が「規定を満たしていない」と2022年11月に指摘を受けました。
なぜこのような事態になったのでしょうか?
この記事では、規定違反は設計ミスだったのか、開幕戦以降「エスコンフィールドHOKKAIDO」での試合は行われるのか?ご紹介します。
▼ 大谷翔平選手がWBC優勝直後に掲げたトロフィーが「エスコンフィールド」でも展示決定!詳細は下記をCHECK!
▼ 「エスコンフィールドHOKKAIDO」から車で10分!源泉100%のお風呂と岩盤浴でゆっくり過ごせる♪
エスコンフィールドHOKKAIDOの詳細情報
出発の朝。#Fビレッジ #エスコンフィールド #出発 #lovefighters pic.twitter.com/ZrmGwmnyBf
— 北海道ボールパーク Fビレッジ (@FVillagePR) March 30, 2023
「エスコンフィールドHOKKAIDO」は、開閉式の屋根が付いた日本の野球場としては福岡PAYPAYドームに次ぐ史上2番目に大きさです。
球場の外野側には、天然光を取り入れるために一面がガラス張りの壁があり、天然芝の育成にも役立っています。
また、北海道の伝統的な家屋をモチーフにした三角形の屋根も特徴的な球場となっています。
球場の両翼ポール際にはブルペンがあり、観客席から投球練習の様子を見ることができます。
これまでにない、未来型の球場ですね!
エスコンフィールドバックネット裏は設計ミス?その真相とは?
2022年11月、ほぼ完成していた「エスコンフィールドHOKKAIDO」でしたが、ホームベースからバックネットまでの距離が公認野球規則の規定に満たしていないと指摘を受けています。
どのような指摘を受けていたのか、詳細をまとめてみました。
エスコンフィールドバックネットまでの距離が規定違反
- 「エスコンフィールドHOKKAIDO」は、ホームベースからバックネットまでの距離が公認野球規則に定められた60フィート(約18メートル)に満たない50フィート(約15メートル)でつくられている
「エスコンフィールドHOKKAIDO」で規定違反が指摘されているのは以上の通りです。
公認野球規定は、正式には18.288m距離が必要と定められています。
ホームベースからバックネットまでの距離が約3m短くなっており、公認野球規則では規定違反となっています。
では、その他の他球団本拠地球場のホームベースからバックネットまでの距離はどのようになっているのでしょうか?
12球団のホームベースからバックネットまでの距離は?
球団名 | 本拠地球場 | ホームベースからバックネット距離 |
---|---|---|
読売ジャイアンツ | 東京ドーム | 18.3m |
横浜DeNA | 横浜スタジアム | 23.8m |
ヤクルトスワローズ | 明治神宮野球場 | 19.6m |
中日ドラゴンズ | バンテリンドーム | 18.3m |
阪神タイガース | 阪神甲子園球場 | 18.4m |
広島 | MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 | 18.3m |
楽天 | 楽天モバイルパーク宮城 | 18.3m |
ロッテ | ZOZOマリンスタジアム | 19.0m |
西武ライオンズ | ベルーナドーム | 18.4m |
オリックス | 京セラドーム | 18.3m |
ソフトバンク | 福岡PayPayドーム | 18.3m |
日本ハム | エスコンフィールドHOKKAIDO | 15m |
公認野球規則 | ― | 18.288m |
各12球団 本拠地球場のホームベースからバックネットまでの距離は以上の通りです。
日本ハム新本拠地球場以外は、18.3m以上で設定されていることがわかります。
なぜ「エスコンフィールドHOKKAIDO」だけ15mで作られてしまったのか疑問が残ります。
ホームベースからバックネットまで15mで設定された理由を深堀してみました。
▼ 「エスコンフィールドHOKKAIDO」から車で10分!源泉100%のお風呂と岩盤浴でゆっくり過ごせる♪
エスコンフィールドバックネットまでの距離が15mの理由とは
- アメリカの最大手建設設計事務所「HKS」が設計
- 「HKS」が過去に手掛けた、テキサス・レンジャーズの本拠地「グローブライフ・フィールド」のホームベースからバックネットまでの距離は12m
- アメリカでは規定よりも臨場感が重視されている
「エスコンフィールドHOKKAIDO」の設計をしたのは、アメリカの最大手「HKS」と日本の大手建設会社「大林組」が設計・建設に関わっています。
アメリカの設計事務所が設計を行っていることから、日本の野球規定通りに設計されることなく、アメリカと同じ観客の臨場感を重視して設計された可能性があります。
建設・設計には大林組が関わっていますが、設計を完全に「HKS」に任せていたことでこのような事態が発生したのかもしれませんね。
ホームベースからバックネットまで15mで設定された「エスコンフィールドHOKKAIDO」ですが、今後公式試合は行われるのか、以下でご紹介します!
エスコンフィールド公式試合に使用できる2つの条件とは?
- 日本ハムが今後「公認野球規則」を順守すること
- 野球振興を目的とした協力金をNPB(日本野球機構)に支払う
【Fs情報】NPBは7日、エスコンフィールド北海道の本塁後方ファウルゾーンが公認野球規則が定める広さに達していないと指摘された問題で、球団側が今オフに球場を改修するという内容から一転し、永続的な使用を認めると発表した。
— Fighters☆Spirits β (@hnhfspir) March 7, 2023
結論から言うと、上記の2つの条件が日本野球機構から日本ハムへ提案され、この条件を日本ハム側が受け入れることで現在のファウルゾーンサイズのまま球場の使用が認められました。
この問題が発覚した当時すでに球場は95%ほど完成していた状態だったため、2023~2024年のシーズンオフにファウルゾーンの改修を行うことを日本ハムから日本野球機構へ提案されていましたが、上記の2つの条件を日本ハムが受け入れる形で決着しています。
今回免除される代わりに支払われる協力金は3億円超と言われています。
このペナルティーに加え、日本ハム球団・川村浩二社長の辞任が決定しています。
まとめ
2023年3月に開業した「エスコンフィールドHOKKAIDO」ファウルゾーンの距離について深堀り・ご紹介しました。
公式試合で使用することが認められ、無事開幕戦を迎えることができるようになったようですね!
規定違反とはいえ、国内で最も臨場感ある球場ともいえる「エスコンフィールドHOKKAIDO」。
ホテルやショッピングなどが一度に楽しめる施設となっていて、北海道でも注目スポットとなりそうです!
▼ 大谷翔平選手がWBC優勝直後に掲げたトロフィーが「エスコンフィールド」でも展示決定!詳細は下記をCHECK!
あわせて読みたい ✓ WBCトロフィーはティファニー製!重さや値段・展示情報などまとめ
▼ 「エスコンフィールドHOKKAIDO」から車で10分!源泉100%のお風呂と岩盤浴でゆっくり過ごせる♪
コメント