2023年5月10日 「のっぽさん」こと高見のっぽさんが2022年9月に亡くなっていたことが報じられました。
のっぽさんといえば、一切しゃべることなく工作をしていました。
この記事では、
- のっぽさんが喋らない理由は?
- のっぽさんが最終回で喋ったのはなぜ?
についてご紹介します。
この記事の内容を「まとめ」で簡潔にまとめています。
お急ぎの方は、「目次」から「まとめ」に飛んでご覧くださいね♪
のっぽさんが喋らない理由は?
- チャップリンのものまねを得意としていた父の影響
- 小さい人(子ども)を信じていた
【追悼 #高見のっぽ さん死去】
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) May 10, 2023
NHKアーカイブスでは「 #できるかな 」の最終回の一部を動画で公開しています。
放送がスタートしてからの20年間、無言を貫いてきたのっぽさんは最終回で初めてテレビに向かって語りかけ、大きな話題になりました。#ノッポさんhttps://t.co/snKAk3Hbb5
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「のっぽさんってなんで喋らないんだろう?それともしゃべれない人なの?」と子供の頃一度は思ったことがあったのではないでしょうか?
のっぽさんが喋らなかったのは2つの理由が考えられます。
ひとつずつ詳細をご紹介します。
チャップリンのものまねを得意としていた父の影響
のっぽさんの父・嘉一さんは芸人さんだったそうです。
京都のマキノ・プロダクションに俳優・柳妻麗三郎(やなづまれいさぶろう)として在籍し、「チャップリン」のものまねを得意としていました。
のっぽさんもそんなお父さんの影響で芸人の道を志しています。
「チャップリン」もパントマイムのような芸をする芸人さん。
のっぽさんも身振り・手振り・表情や身体で表現しながら工作をしていました。
お父さんの芸をみて育ったのっぽさんだからこそできたパフォーマンスだったのではないでしょうか。
小さい人(子ども)を信じていた
のっぽさんは子供たちのことを「小さい人」と呼んでいました。
日頃から子供に対して敬意を込めて「小さい人」と呼んでいたそうです。
「『子“ども”なんてひとからげにはできない。大人だって大人“ども”なんて言われたら嫌でしょ』と話していました」
NHK NEWS WEBより引用
「子」に「ども」ということは失礼だと思っていたようですね。
またのっぽさんはj自身の著書の中で以下のように書いています。
「子どもだからといって、“経験も浅い、物事をよくわかっていない存在”とは、これっぽっちも思っていないからですよ/小さい人たちというのは、実にいろいろなことが分かっているのです。大人が思うよりも、いやおそらく大人よりも、ずっとずっと賢いんですから」。
NHK NEWS WEBより引用
(「ノッポさんの『小さい人』となかよくできるかな?」より)
しゃべらず、表情や身体で表現することで視聴している子供は、「のっぽさんは次は何を作るのかな?」と視覚で判断します。
のっぽさんの工作の手順やセロテープを貼る位置など、本当に見入ってしまいます。
そんな工作の手順やのっぽさんの表情や身体の動きで想像するしかなかったような記憶があります。
あえてしゃべらないというスタイルは子供の想像力を育てますよね。
「小さい人は大人よりずっと賢い」とのっぽさんの著書で書かれていた通り、子供の想像力を信じてあえてしゃべらないスタイルを貫かれたのかもしれませんね。
子ども向け番組「できるかな」でノッポさんとして親しまれた高見のっぽさん
— NHKニュース (@nhk_news) May 10, 2023
日頃から子どものことを敬意を込めて「小さい人」と呼んでいました
高見さんの思いとはhttps://t.co/f8pppPK2UE#nhk_news
のっぽさんが最終回で喋ったのはなぜ?
- 「こんないい声の持ち主だって知ってもらいたくて、最後にどうしてもしゃべりたかった」というのっぽさんの意思
のっぽさんは、1990年の「できるかな」最終回で24年間の沈黙を破りしゃべっちゃっています。
【訃報】高見のっぽさん死去
— NHKニュース (@nhk_news) May 10, 2023
NHK教育テレビの番組「できるかな」で「ノッポさん」として長く親しまれた俳優の高見のっぽさんが心不全のため88歳で亡くなりました
動画は1990年に放送の「できるかな」最終回、ノッポさんが番組内でしゃべった貴重なシーンですhttps://t.co/I52ricIhPV#nhk_video pic.twitter.com/Q5F72NFx6y
1990年3月の最終回で24年間守っていた沈黙を破った。「あ~しゃべっちゃった」と言った場面は伝説として語り継がれている。
スポニチアネックスより引用
テレビ関係者によると、当時、NHK関係者の中には「ノッポさんは最後まで話さなくていいのでは」と意見する人もいたというが、本人は「最後はどうしてもしゃべりたかった。こんないい声の持ち主だって知ってもらいっていうのもあった」と周囲にちゃめ気たっぷりに話していたという。
しゃべらないのが当たり前ののっぽさんがしゃべった瞬間に視聴している当時の子供たちはびっくりしたのではないでしょうか?
https://twitter.com/appleTappleT/status/1656310930698039298より引用工作好きなので憧れやったなぁ。
— アップルティー (@appleTappleT) May 10, 2023
「できるかな」の最終回、学校休んだ日でリアルタイムに見ててん。
のっぽさんがしゃべった!って衝撃受けたのよーく覚えてる。#のっぽさん
正しくは #ノッポさん なんやね
でもひらがなのイメージあるな。
やはり当時小学生だった人ものっぽさんがしゃべったのは衝撃だったようです。
https://twitter.com/kuita_q_keyaki/status/1656238588420554753 より引用
しゃべれないと思っていた人もいたようですね。
子供ですからそう思っている子も多かったかもしれませんね。
まとめ
のっぽさん喋らない理由や最終回で喋った理由についてご紹介しました。
- のっぽさんが喋らない理由は、
・チャップリンのものまねを得意としていた父の影響
芸人だった父の影響でのっぽさんは芸人を志していた
・小さい人(子ども)を信じていた - 小さい人(子ども)の想像力を信じてあえてしゃべらなかったと推測
- のっぽさんが最終回で喋ったのはなぜ?
こんないい声の持ち主だって知ってもらいたくて、最後にどうしてもしゃべりたかったというのっぽさんの意思
のっぽさんがパントマイムのようなパフォーマンスをしていたのは、このような理由があったのだと考えられますが、視聴する子供だちへの信頼や敬意が感じられますね!
しかしのっぽさんが最終回でしゃべったのは衝撃的でした。
昭和の子供たちを楽しませてくれた「のっぽさん」のご冥福をお祈りします。
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